昨秋に日本国内で先行発売されたヴィジュアル・ブック『Tokyo Visualist』のアメリカでの発行を記念して、ワシントンとNYにてトーク・イベントが開催された。
スピーカーには『PixCell』シリーズをはじめ、数多くの実験的な作品で国内外から高い注目を集める名和晃平、また都市を有機体として捉えたアブストラクト・フォトで知られる写真家の小山泰介、そして『+81』のクリエイティヴ・ディレクターであり、『Tokyo Visualist』の編集長を務める山下悟の3名を迎えて講演を開催。2月28日のワシントンではスミソニアン美術館のFreer Gallery of Art and Arthur M. Sackler Galleryで、また、3月2日のNYではJapan Societyにてそれぞれ創作の背景を語るプレゼンテーションを行なった。イベント当日は、アート関係者のみならず、メディア、作家、学生など幅広い人々が詰めかけた。
プレゼンテーション終了後には、モデレーターによるディスカッション及び質疑応答が行なわれ、各地で多くの質問や意見が飛び交うなど、作家対モデレーター、作家対オーディエンス、といったインタラクティヴな反応が得られる活気あるイベントとなった。
『Tokyo Visualist』は、ジャンルレスなクリエイティヴィティに焦点を当て、8名のプロフェッショナルにより選ばれた32名の日本人作家をフィーチャーした書籍として全世界にて発売中。本書を通して各人が放つ独自の表現とその世界観に触れてみてほしい。
photo ©misaki matsui